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2007年02月 アーカイブ

2007年02月08日

太りゆく中国(上海から)

春節前の上海に行ってきた。

日本での正月のお飾りを買い求める風景、こういったものは変わらない。が、食生活においては大きく変化の波が来ている。

豫園という浅草みたいな観光地、土産物屋が並ぶだけだった上海の仲見世には、スタバやマック、KFCといったアメリカ外食チェーンが続々出店。2年前に訪れたときはなかったもので、ちょっとびっくり。

上海の食生活には、ハンバーガー、ピザ、パスタ、アイスクリームなど、洋風文化が押し寄せている。
パンやケーキを扱う店も増えている。以前は見ることもなかったオープンベーカリー型のショップ、それから、エッグタルトなどをはじめとして洋菓子店もかなり増えている。
まさしく、日本の昭和40年代の如く、洋ものメニューなんでもあれ、といったファミレスが上海の若者には、インなスタイルのようである。

我々が辿った跡そのままだ。食べ物だけでなく、食べ物を受け入れる身体も同様。
洋風食生活の波に乗っかった後、生活習慣病が蔓延してしまった日本と同様、いままでスリムだった中国人が変わっていく。特に心配なのが、子供の肥満。確実に社会的な問題。

中国の人口は、2033年にピークに達して15億人となるそうだ。そして、その後40年代には、60歳以上人口が全体の3割になるとの予測(中国国家人口計画生育委員会)。現在、中国の60歳以上人口は、全体の1割程度らしいが、急速な高齢化が、この先待ち受けている。さらに日本よりも深刻なのは、一人っ子政策のおかげで、若年人口は先細りという超歪んだ人口構造。
洋もの外食文化先進国の日本から、伝えられることがありそうだ。

2007年02月09日

上海の食 カルフール虹橋

虹橋は、上海市の西部、以前の国際空港があった辺り。日本大使館もあり、日本人だけでなく、マダムっぽい海外駐在員も多い。15年前に来たときは、なーーんにもなかった。のに、いまや高層ビルが立ち並ぶ。再開発が多く計画されているところでもある。

この地区にあるショッピングモールに出かけてみた。1Fは、マクドナルド他、10数種もの業態からなるフードコートがある。回転寿司あり、吉野家あり、まったく日本と変わらない。その2,3Fがカルフール。

ここ毎年大連、青島、深センなど、都市のスーパーを見ている。昨年は、今まで見かけなかった牛乳がたくさん並び始めたことに驚いたが、今年のびっくりは、冷凍食品の種類が増えたことだ。
点心など彼ら伝統の食文もの以外にも、ピザなどの洋料理、日本のそば、うどんなどもかなり増えている。外国人も多い地区ということもあるが、とにかく種類が多い!!
アイスクリーム、ヨーグルト、チーズといった乳製品もかなり棚が広がっている。特に、カルフールだからか、ナチュラルチーズが販売されいるのは、まさに予想外。


食の安全への関心の高まりも野菜売り場で見受けられる。緑色食品、有機食品などもかなり売り場の面積も広がっている。
外食だけでなく、家庭の食に、多様化、洋風化、こだわり化が進んでいる。

2007年02月10日

上海の食 日本からの進出組

縮小するばかりの日本の食市場。日本の外食企業もこぞって海外に進出している。
中国進出フロンティアといえば吉野家、上海では8店舗、他北京51店、香港31店、遼寧省22店他、中国国内で100店舗以上で吉ぎゅうが食べられる。すでに市民権を得た感あり。

おもしろいのは、サイゼリヤ。ショップカードによれば、現在9店舗にもなっている。食の洋風化に伴い、パスタやピザは、おしゃれな食べ物。また安い価格で提供しているのが受けて、若い人中心にかなりのお客様で賑わっている。2年前に訪れたときは、ガラガラだった。価格を上海の人に狙いを定めたことが効を奏し、盛況。


ほかにも柿安(ビュッフェスタイル)やサルバトーレ(Y'sテーブル)が高級店として出店している。柿安は、ランチ130元、ディナー170元と日本並のお値段。個室などもつくって、ビジネス客を狙っているのかな?

日本のファミレスの勃興期をリアルタイムに見てきた私、絶対ファミレスコンセプトがいけるはず!中国に進出しようという方、いかがですか?

2007年02月17日

行列のできるリヴァンプ

ラゾーナ川崎へ行ってきた。ここは、私の周りのモノグサ主婦仲間では、上位にランキングされているモール。スーパーと惣菜、生鮮の専門ゾーンがワンフロアにあり、加えてフードコートもあり。手抜き主婦にはうれしい限りのスペース。
平日の午後は、小さな子供連れの主婦が多く、最近のキレイな若いママグループに圧倒されつつ、ぐるぐる回ってきた。

さて、ご存知、コールド・ストーン・クリーマリー。何度も行列の長さに負けて食べ逃していたが、なんと行列ゼロ状態に遭遇!ランチを後回しにし、一番人気という「ストロベリーショートケーキセレナーデ」、サイズは Like it (普通サイズの呼び名、大きいのはLove it、さらに大きいのは、Gotta Have it! と呼ぶそうだ)を、まさしく、GATTA HAVE IT!
やっと手にしたコールドストーンクリーマリー。食べてみれば、なんてことない普通のアイス。商品よりも選ぶ楽しさ、見る楽しさ。そして時には、スタッフたちが歌も披露する。

「今からストロベリーショートケーキおつくりしまーす」といって、アイス、ストロベリーと材料の名前をいいながら、コールドストーンの上でアイスをミックス。そして、「はいどうぞ」と手渡しする、このプロセスが泣かせる。ミックスといってもチョコチョコっと混ぜるだけ、特にアイスクリームについてのこだわりのコメントなどもないのだけど、
「調理のプロセス」を明らかにする、そして「あなたのために」をアピール。このお客ゴコロをくすぐる要素だけで、味や素材なんてどうでもよくなってしまうから不思議。

コールドストーンクリーマリーを運営するのは、リヴァンプ。同様に行列のできるクリスピー・クリーム・ドーナツもリヴァンプがロッテとの共同で設立した会社。こちらも、ドーナツをつくる工程を見せて、大成功している。いずれもアメリカからの直輸入で彼ら独自のアイデアという訳ではないが、既存の外食企業とは、違う視点を持っているのは確か。
今度は、日本から一度撤退したバーガーキングを持ってくるらしいが、リヴァンプがどんな風に味つけするのか、とても楽しみにしている。

2007年02月21日

郊外・地方に着目

日銀の追加利上げ決定で、我々庶民の関心事は、やはり住宅ローン。
タイミング良く、日経MJでは、金利上げで、購入可能の不動産物件が、都心より遠ざかるという、えらく現実的な図が掲載されている。

都心に住むのは、便利なことこの上ないし、ちょっとばかし、かっこいい。
それに比べて、郊外に住むのは、不便でかっこ悪い。でも、その風潮が、ここ数年で変わりつつある。

大型ショッピングモールの開発も盛んでもあり、外食や中食のビジネスは、郊外、また地方がおもしろくなっている。都心で大きくのしかかる家賃や人件費の負担が少なくて済む分、
浮いたコストで、食材や空間、あるいはサービスにコストをかけて、おもしろい店づくりができる。

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2007年02月25日

二極化そして真ん中にあるもの

消費生活の二極化と言われて久しいが、現代小学生の食生活がこれ。まさしく二極化の実態。

片手に、シチリアのオーガニックオレンジジュース、そしてもう一方にカラムーチョ。
さんざん言われているが、一人のひとがピンとキリを両方同時に消費している様がおもしろい。

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