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今日は「企業の視点での食育」について講演をする機会を頂いた。あれもこれも喋りたいと思っていたら、なんだか喋り過ぎて、焦点か定まらなかったかも・・と反省。大勢の前で喋るのは、やはり難しい。皆さん、拙い喋りを聞いて下さってありがとうございます。
食育基本法が制定され2年だ、はや食の事情は変わっている。バイオエタノールやら、買い負けやら、なんやら、食料需給がひっ迫してきてるともいう。トロピカーナのオレンジジュース、ピュアプレミアムが、ぬぁんと、400円に!これは、我が家にとっては、一大事。
バカみたいに世界中から食料を買い漁っていた時期とは、変わってきている。料理、栄養、農業のきれいごともいいが、食の現実をもっと考えるべき、伝えるべきものがあるはずだ。
マグロの乱獲、うなぎの稚魚不足、「買い負け」などという言葉も生まれ、水産物に注目があつまっている。平成18年度水産白書によれば、タラやノルウェーサーモンなど、日本が購入する割合がかなり減っている。しかしながら、食用の魚介類の自給率は、平成12〜14年度までの53%で底を打ったが、業界あげての、生産また消費面への働きかけにより、17年度には、57%に回復という立派な成績を残している。というのも、分母(食べている量)が減っていることが大きな要因。家計調査では、一人当たり年間の購入量、平成13年で40.2kg、から平成17年には、34.4kgに減少している。
<スイーツのように見えるカップ寿司>
梅雨入りしたとたんに、ピーカン!に晴天。こういう日は、早起きして、テラスなんぞでゆったりブランチすると気持ちいいのだけど・・。今日からewomanでは、「朝食を外食すること、ありますか?」をテーマに今週展開している。どんな意見をいただけるか、楽しみだ。最近、休日の朝食はデニーズという友人のことばを受けて
スーパーのレジ袋が有料化の方向へ動いている。レジ袋は、ワルものとなると、とたんにだめなものになってしまう。有料化になってもいいけど、ゴミ袋など再利用ができるのに、レジ袋はそんなにワルものかと、思う私は、ほんまにあまのじゃくです。
でも、あっちといえば、あっちに向かって走る世の中に、危うさを感じている人は、少なくないはずだ。先日、「ナチスドイツの有機農業」(柏書房)という本を見つけた、著者は、藤原辰史さんという若い研究者。副題に自然との共生が生んだ民族の絶滅で、ナチスドイツは、人間中心主義から生物皆平等主義へ、農業政策を掲げ、バイオダイナミック農法(有機農業とひとくくりにはできないが)を推奨していったという。ある種族=家畜も自然の一部とされ、大量の抹殺へとも導いていった、その思想の背景が考察されていて、おもしろかった。エコといいつつ、人間中心から脱却できない「えせエコ」のうちはいいが、ナチスは、ディープなエコにハマってしまった(あるいは、はめてしまった)。
梅雨入りしたのに、都内は雨が一滴も降ってない。今日は、夏至前で、太陽直撃!暑かった。なのに、スープストックトーキョーには、女性が列をなしている。カレーを売っていることもあるが、皆、温かいスープを飲んでいる。エアコンのおかげで、夏のオフィスは、逆に冷える環境だ。女性には切実な問題。
週末の「ハレ惣菜」の売れ行きが気になり、新宿伊勢丹に行ってみた。マクロビやパーティ惣菜などの日常離れした売り場は、あまり売れてない感じ。やはり日曜日でも日常(といっても高い)惣菜が売れている。RF、柿安といったところは、さすがの人。なかでも、肉惣菜に力を入れている柿安ダイニングに人だかり。本業である「肉」で勝負をかけた柿安、売り場に迫力があって、おもしろい。
<写真は、新宿高島屋の柿安ダイニング>
北海道ミートホープの事件は、ざくざく出てくる。加ト吉然りだけど、味の素、JT,ニチロなど、大手の名前もでてくる。事実は、わからない。ごまかしは、あってはならないことだけど、構造的な問題が潜んでいるのだと思う。
日本で売られている食品の価格、変に安過ぎることだ。今回事件のあった、冷凍食品などは、50%割引セールが慢性化していて、客は、50%引きでないと購入しない。大豆、油、もろもろの原材料の価格が上がっているけど、消費者への価格へ転嫁できないというのがおかしい。大手流通は、「値段を上げることはままならん!」なんて勢い。
消費者側も、安全安全と唱えつつ、その実、安さが一番。
安全な食べ物には、それなりの対価が必要だと、そんな話は、一切誰も口にしない。
私は、この日本で売っている食品、そんなに危ないものは、ないと思う。ただ、トレースにもコストが必要だし、それを業界ばかりが負担するわけにはいかない。消費者も負担すべき。そのあたりの議論が、まったくなされないまま、食の安全論議は進んでいる。
もっと広い視点、いろいろな角度から、見ていかなくてはいけないのに、どうも、人々の思考=メディアの考え方、あまりにも短絡、あまりにも単純。もっと自分で考えろ、これが、食育と、私は考えている。
暑くて食欲がない(の割に、全然体重は減らない)、ローソンの「夏のねばねば王国」が目に留まったので、お昼用にと購入。食べてみると、なかなか美味しい。
良く売れる商品なんだろう。お昼どき、売り場には、沢山陳列されていた。が、じっくりみると、製造の時間が、昨日の午後1時、午後7時、一昨日の午前1時だの、いろいろな時間帯のものが並んでいる。