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今年もFOODEXに行く。晴海展示場でやってた時代から毎年行ってるから、私もすごいベテランだ。
年々国内ブースは縮小傾向。アメリカ、フランス、イタリアは、毎年頑張っているが、メキシコやブラジルなどの新興国が、元気だ。もう対象者も、日本人じゃなく、アジアンピープルだ。
国内ブースは、またも、各都道府県のチマチマしたものばかり。これ、もうなんとかならんか!ほんま、世界に出て勝負せなあかんで!と、思うのは私だけか。悲しいかな、言葉が不得意な日本人、どうも出遅れ感が否めない。
そして、チマチマ、チマチマ。どうも、みんなスクラム組んで、大きな力とならないのか。政治の世界でおっさんらが、足を引っ張り合ってるのと同じや。地域の食、食文化って、なんだろうと、今年の私のテーマ。先日、宇都宮オーベルジュのオーナーシェフ音羽和紀さんの話を聞く機会があった。ヨーロッパじゃ、皆地域の自慢をする、なんで日本人はせえへんのか、と言われていた。話はそれだけでなく、音羽さんの哲学はとてもおもしろかった。その話は、また。
さて、日本食レストラン普及を促進しようという組織があります。お世話になっている日本フードサービス協会が事務局です。来週9日にシンポジウムがありますが、多くの方の来場を募っているとのことです。もし興味ありましたら、どうぞ。美人の事務局が待ってます。
昨夜は、スイスワインを賞味する会におまねき頂いた。スイスワインは、国外に出ることが少なく、稀少なものならしく、スイスからスーツケースに入れて持って帰ってきたという、ますますの貴重品。やっぱり、グリエールとかエメンタールのようなグルタミン酸ぐりぐりのチーズと合わせたい感じだった。
ビオ(BIO)のワインもあったけど、なんとなく甘みもあっておいしかったように感じる。私はオーガニックだからおいしいとか、体にいいといった信仰は持ち合わせないのだけど、おいしいように感じるのは、BIOのマークのせいか?
ビオよりさらにもっと哲学チックなものは、ビオディナミ(Biodynamic農法)というシュタイナー教育でも有名なシュタイナーが編み出した農法で、天体の動きなども考えた農法だけど、こうなるとさっぱりわからん。
ちょっと勉強してみようと、うちでやっているスイーツ・デリ研究会の次回テーマは、ビオワインがテーマ。興味ある方はどうぞ。
日本食レストラン普及機構のシンポジウム、並みいる人たちがお話しされた。海外に食材を輸出されている農事法人、JA・・海外で飲食店を展開する飲食業経営者・・。が、私にとって最もエキサイティングだったのは、北京で4店舗の日本食レストランを経営するおじさんの話だった。中国人への批判はいろいろあるが、私は、彼らの行動力は見習うべきものありと思う。
それにしても、ハタと考えると、実は、日本の食品って、輸出というレベルから見ると、そんなに安全が保障されていない。日本は海外からやってくるものには、いろいろウルサくいちゃもんつけているけど、さあ、こちらから海外に輸出するには、それほどの品質を担保するシステムがない!昨日は、HACCPなくては、輸出できないという話が飛んでいた。国際レベルからすればそうやな。
金がかかるとか、制度がなんチャラとか、ほんまさっさと行動に移したらエエやんか、と思うばかり。
中国人のおっちゃんは、コンセプトとやりたいことがはっきりしている。中国人でありながら、日本文化を売りにするといってる。このキッパリな行動力が、いいな。
昨日は、ある勉強会で、帝国ホテルのフレンチ宴会。緑のハーブとサフラン入りのソースが、春らしい。久しぶりにちょっと重めのフランス料理が、ちょっとトレンドはずれのような、またこのようなのが盛り返しているのか、どっちか、よくわからない。
アメリカでは、食のトレンドもオバマブームのようだ。NYタイムズに掲載されたミシェル・オバマのヘルシーな食生活という記事。新鮮で、素材のまま、地産地消(locally grown foodsって英語の方がかっこええね)がコンセプトと、缶詰などの加工品は使わないなど、二人の娘には、ジャンキーなものやソフトドリンクはできるだけ与えないなどと書かれている。
さらに、フレンチフライで有名な、Five Guys Burgers and Fries にも足を運んで、チーズバーガーとフレンチフライを、ダイエットコークでないコークとともに、食べたことも話題になっている。まあ、庶民派に近い、柔軟な発想で、食生活を送ってるということかな。
ちなみに、前ファーストレディのローラ・ブッシュは、オーガニック食品を好んだそうだ。いずれも、ほんまかどうかはわからないけど、こちらは、やはりちょっとスノビッシュでいやらしい。もっともこの事実は報道されることはなかったらしいけど。
たかが食生活だけど、その人の生き方なんかも反映されてしまう。ブリア・サバランの有名な言葉「君が何を食べたか言い給え、私は君をどんな人か言い当てよう」食は人なり。
地方自治体のアンテナショップに続き、最近は飲食店の出店も盛んだ。この景気、銀座あたりの一等地に大型出店ができるのも自治体くらいだ。今日は、「座来 おおいた」。居ながらにして大分が味わえるというコンセプト、素材もいいし、料理もいいし、器もいい、でも高い。今日はゴチになったけど、もっと気楽に味わえる店がいいな。最近は、イタリアンで地域の素材をと、鳥取県が新橋に出店している。山形県も銀座に(有名なアルケッチャ―ノを)出店するとか。
東京の一等地に出店したら、これくらいの単価をとらないと、ビジネスとして成り立たないのかもしれないけど、もっと庶民的な普及の仕方があってもいい。不振のファミレスだって、ある程度ボリューム(量的な)のある食材なら、取り入れることも可能だ。
モスバーガーが国産肉のバーガーをヒットさせているが、ファミレスも、価格を安くするばかりでなくて、素材やメニューの組み立てを再度見直してもいいのではと思う。
今日、北海道のとうもろこし缶製造メーカーの方の話を伺った。ご存じ、国産コーン缶でシェア80%のアオハタコーン缶を作っている会社だ。
とうもろこしの収穫から2時間ほどで缶詰ができるという製造過程の映像も見せてもらったけど、収穫期毎日千トンものとうもろこしが、皮をもがれて、缶詰めになる様は圧巻だ。冷凍のものもその場でいただいたけど、甘くておいしい。
もちろん、北海道産とうもろこし、なんだけど、種はというと、これは、F1種、アメリカからの輸入品だそうである。へぇ~~~、これには、ちょっとびっくり。国産とうもろこしといえど、種は、全部米国産だった!
かなりびっくりした。そういえば、鶏卵は自給率100%近いけど、それを産む鶏のもとのひよこは、ほとんど輸入だ。本当の意味の自給って、まだまだ道が遠いんだな。
今年は花粉に大いにやられてしまい、えらい目にあった。このブログの更新もままならず・・。ちょっとマシになってきたので、前から気になっていた「ステーキのけん」に出かけてみた。昨年度学食アワードに輝く若き社長率いるエムグラントフードサービス、居抜き物件を再生することメディア露出大。HPでみて、一番近いところは川口店、これはSC内店なので、鶴見の店にいくことにした。
FRの居抜きと思ったら、喫茶店だったのか、ステーキハウスだったのかの居抜き店。席は50席程度だから、それほど大きくない。売れ筋であろう、けんステーキやハンバーグ、それからおススメメニューの北海道産ハンバーグを食べてみる。すべてサラダバー、ご飯、スープ食べ放題のセット価格、安いのは950円から上はキリないが、1200~1400円くらいの客単価かなというところ。土曜の午後2時を回っているが来店する客はひっきりなし。
前の店のものなんでもそのまま利用している感じ。トイレももうちょっときれいに掃除せいよ、という感じで、そこそこ儲かったら、つぶせばいいくらいの気構えなんだろう。めちゃくちゃ低い投資で、最大パフォーマンスをあげて、ある程度の儲けがでたら、もうおしまいって感じが、ちょっとはかない。
ステーキFRにお仕着せのサラダバー、きっと一度行けば、もう行かない。おいしいものを食べてもらって喜んでもらおう、そういう飲食業の心意気をかけらも感じられなかった。
だからこそ、うまくいっているのだろう。心意気のさじ加減が、外食産業の儲けの肝なのかもしれない。
節約モードが大いに盛り上がり、これに食の安全や健康志向が後押しし、世の中、内食回帰の様相だ。家庭で調理しよう、でも調理技術が伴わない、あるいは、調理するのが面倒という人向けに、家庭用の調理食品が、いろいろ開発されていておもしろい。
ハウスのレンジで親子丼(の具)ができるもの、これは、鶏肉とたれのレトルトパックにとき玉子を入れて、レンジでふんわり玉子とじができる仕掛け。レトルト袋をそのまま利用するため、袋を立たせるために外箱を利用させる。苦肉の策と言えば苦肉の策、まあよく考えていること。
先日、日経新聞に、半年で2億6千万円(198円だっから、約百万個強)が売れたと掲載されていた丸美屋の麻婆もやしの素を買ってみた。もやし、豚肉を茹でるところがミソらしい。味はご想像の通り。
節約している人が198円も出すのかと、悩んでしまう。ささっと、豆板醤とオイスターソースあたりで、フライパンで作った方が、よっぽど安上がり。現代台所節約術も、なんとも複雑です。