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2009年08月 アーカイブ

2009年08月06日

家庭菜園に思う

うちのベランダに鉢植えゆずが、毎年数個だけ実をつける。感動!だけど、作物をつくるのは、難しいことを実感する。

世の中家庭菜園ブームのようで、表参道のビルの屋上で貸農園が事業になるという時代。(約1坪で月1万5千円)らしいが、ビルオーナーにとれば、ワンフロア増えたようなもので、なかなかいい収入だ。

先進国あげて、グリーンブームだ。ホワイトハウスのミシェル夫人の家庭菜園(最近、その土壌中に鉛成分が、通常よりも多く含まれていて、環境にうるさい団体から、やいのやいのと突かれているようだ)に取り組んでいる。
英国では、テスコが家庭菜園のためのサイトを作っているが、家庭菜園用に鶏(肉じゃなくて、生きた鶏)まで販売している。

楽しみとしての菜園はいいけど、しかし、自給率は上がっているようで上がっているでもなし、お米もいまいち調子が悪いみたい。
終戦記念日も近く、戦争時の話があちらこちらで聞こえる。白いご飯すらまともに食べられなかった時代は、つい60年ほど前だ。

家庭菜園までいかなくとも、もうちょっと食べものを大事にすべきだ。安売りもいいけど、つくった人の努力や天候に左右されやすい農産物の価格、改めて考えるべきだ。

2009年08月07日

茗荷谷へ

文京区はとにかく坂が多い、小さな丘陵地帯だ。ここ東洋大学第2キャンパスは、白山御殿町という、徳川綱吉が屋敷を構えたところにある。つまり小石川植物園の隣接したところ。

ちょうど一番高い所になっていて、東に下れば白山下(ここから坂を上がれば東大前、さらにまた東に下がれば根津あたりという具合)。西に下れば、茗荷谷。

茗荷谷の方に下りて行くと、印刷屋さんがたくさん。なんでここに多いのか?不思議なんだけど、我が家は印刷屋をやっていたので、インクの染みた紙の匂いが懐かしい。

変なそばやを見つけた「いんちきそば」だって。なんでも、売れ残ったそばを美味しく食べる方法としてあみだしたメニューだそうだが、鴨南蛮の鴨が、たぬきと豚肉に代わってる。でも、なんとなく小石川気分で、つゆも江戸風で、なかなかよい。ただし、
店のおばさんが最低だった。

ちょっと歩くと、ロシア料理やイタリアン、インドが並ぶ、ちょうど茗荷谷駅から下りてきたあたり、窪町東公園の前には、じぇらーと屋さんが、ここも悪くはないが、店のねえちゃんが感じ悪い。

2店舗とも、ほんと美味しいもの出しているのに、もったいない。食べモノなんて、気分次第でおいしくなるもの。そして、また来たくなるもの。

2009年08月12日

野菜の大食い国 韓国

新大久保は、言わずと知れたコリアンタウン。東京に居ながらにして韓国旅行が楽しめる。韓国サウナに入り、友達に教えてもらった韓味里(ハンミリ)という焼き肉屋さんへ。


<<手前は行者ニンニクです。ごつい味でも元気でる!>>

すごい量の野菜が出てくる。えごまや明日葉、見たことない野菜ばかりで、豚バラ肉を焼いたものと一緒に食べる。めっちゃおいしい。肉も野菜も食べ放題。朝から何も食べずに行くべし。それに、イ・ビョンホン風のおにいちゃんもなかなかいい。

韓国の野菜消費は、世界でも断トツで、日本人の倍くらい食べていると聞く。日本人は目標350gをなかなか果たせず、アメリカ人にも負けている。農水省も夏ベジキャンペーンとかやってるけど、悲しいかな、雨が多くて、価格という壁も立ちはだかる。

コメを食べようと、昨年は、結局お米の消費量はダウン。でも、砂糖や大豆の生産が増えて、自給率が41%になったそうだ。なかなか思惑どおりにはいかもんですな。

2009年08月18日

神戸の町中にも直売所がいっぱいや!

久しぶりに神戸に帰る。父に近くの駅まで送ってもらう。途中、両親も良く利用するという直売所が開いている。これは、ちょっと寄ってみた。

毎日、神戸の北区(六甲山の裏)、淡河(おうごと読む)から野菜を持って、売りに来ている。私が子供のころは、まだ神戸の街も農業が身近にあって、いちご狩りなんて、この淡河のあたりに出かけたものだ。

経済成長とともに、北区はベッドタウンになり、農地から住宅地に様変わりした。が、また、農業が身近な存在になりつつある。ちょうど、父と顔なじみである、直売所の社長がいて、名刺交換させてもらった。
建設業が本業、でも神戸市内で数か所の直売所をもっているそうだ。

最近はやりの直売所、年間数十億売る大きな組織もあるが、こういう地域密着直売所も、都市の中のひとつと定着し始めている。NYのユニオンスクエアとまではいかなくても、少しずつ、変わりつつあるように感じる。

それにしても、この動きって、世の中の大きな流れとなっているのかなあ。。最近の大きな疑問。

2009年08月22日

バブルジュニアに期待

八ヶ岳へとある用がありでかけた。その昔、セゾングループが開発した別荘地。目白にあった徳川家のお屋敷を移築したり、贅沢な音楽堂など、巨額のお金がかかったであろうという施設、その周りの緑や景色は、素晴らしいもの。もはや、こんな贅沢を尽くせることは、日本にはないかもと、最近の節約志向を嘆く私は、まさにバブル世代。バブル時期に、セゾングループに入社した。

ここを開発した堤清二さんは、今や実業家よりも辻井喬さんで文筆業の方で活躍されている。が、最近、堤清二名で、下流社会」で有名になった、これまたセゾン出身の三浦展さんとの対談を、「無印にっぽん」というタイトルで中公新書から出している。

両者とも、もち上げあって、古巣を互いに褒めあって、ちょっといやらしい対談だけど、私もセゾンの空気も味わったからには、なんとなく懐かしかったり、うんうんとうなずくこともある。

ビジネスとは、ちょっとしたことでうまくいったり、ポシャったりする、時代の背景や、そのタイミングにも大きく左右される。まんざら、あの時うまくいかなかったことも、発想はよかったのになあ~、なんていうことがよくある。

かなりノスタルジックな思いも入っているんだけど、八ヶ岳は、ほんま、なかなかエエ感じ。というのも、お金がかかってこそだ。

節約志向では、なんにも残らん。ファストファッションもええけど、やっぱりお金のかかったブランドものは、名前だけというのもあるけど、結構エエよ。(なんていったら、今はダサいと言われるのだろう。)もうそんな時代は来ないのか、エコが文化となるのだろうか。

いや、再度キラキラを!と思うのは、おばちゃんの悲しい願いだろうか。うちのバカボンは、車離れのこの時代に、フェラーリをこよなく愛する中学生男子。こういう夢がなくっちゃね。私もフェラーリには、乗りたいわ。バブルジュニアの時代、また輝くよ~!

2009年08月23日

優しい若者

昨日に続き世代観。今日ゼミの学生が参加している、地もと大学生グループによる祭り、用賀サマーフェスティバルに寄ってきた。


お決まりの屋台のほかに、環境や国際援助をテーマにしたものが集まる。こういうのが、若者ウケする。それは、それで素晴らしいこと。

そんでも、私なんか思うのは、人の面倒みてる場合じゃない。停滞する経済、ますます就職状況は厳しさを増すばかり。将来、自分たちの世代の何倍もの数の高齢者を養っていかなくてはならない・・そんな辛い世代。

でも、この世代は、本当に優しい。若いのに我慢強かったり・・もっとはじけてもいいと思うんだけど・・
なんとなく、この優しさが気になるなあ。

2009年08月25日

次なるターゲットは、コーンシロップ

アメリカ人だって、食の安全には神経質。中国産ペットフード事件やら、いろいろで、地産地消ブームだ。ウォルマートだって、HPには、Locally Grownのページがしっかりあるくらい。

そのアメリカ人を神経質にさせているのは、マイケルポランの「The Ominivore's Dilemma」。雑食のジレンマ、私ら、雑食動物が何を食べるべきか、悩みは深い。自然の生態系をねじまげた、促成栽培、大量生産に疑問を投げかけ、自らの農場体験をつづっている。NY Timesの人気ライター(今は大学教授になったのかな?)。

日本でも最近、訳書がでて、「ヘルシーな加工食品はかなりヤバい―本当に安全なのは「自然のままの食品」だ 」なんてよくわからんタイトルになってる。なんでこうなんねん??なんでもかんでも、「買ってはいけない」的なタイトルつけるのは、どうかと思う。

都市でコンビニエンスに生きようと思えば、食だって、エネルギーを使うことだって、いろいろな面で、いくつかのジレンマも生じる。これがなかなか悩ましいことだ。

前置きが長くなってしまったけど、話題になったトランス脂肪酸、すでに米国では、大手外食チェーンでは禁止されている。日本人の食生活ではほとんど問題なさそうだが、彼らほど、脂肪と摂っていたら、問題があるかもしらん。

そして、次なるターゲットは、コーンシロップ。マイケルポランの本にも登場しているが、異性化糖と言った方が一般的。飲料を中心に、さまざまな製品に使われている。ペプシコはじめ、大手飲料メーカーが、過敏に反応し、コーンシロップフリー商品を次々発売するなど、まあ、どこの国も同じようなことをやってる。

2009年08月29日

新JAビルのJAレストラン

大手町の旧農協ビルが、新しく、めっちゃキレイになって、日経連ビルともに、大手町カンファレンスセーターの一部となった。その地下にあるラ・カンパーニュは、全農の経営だ。お昼のランチ、流行りの野菜蒸し、そして、また流行りのタジン鍋で提供される。

なんとも上品で、アボカドオイルとクルミオイル、そして数種類の塩とともに頂くというのものだけど、当然物足りない。最後に、野菜を蒸した汁に、人参バター、ご飯を入れて、お腹いっぱいにしてということだけど、なんともヘルシーだ。
オイルとバターがなければ、これは辛い、絶対、味気ないわ。オイルとバターは、外国産。バターは国産と言っても、飼料はほとんど輸入やしね。国産だけでは限界あるわ。油なき自給生活は、道険し。

今週は、アグリフードエクスポという、日本政策金融公庫(農林漁業金融公庫が一緒になった)主催の展示会に行った。全国の農産物や加工品の展示会。毎回思うけど、チマチマしていて、どこも同じもの作って、なんか足の引っ張り合い状態。

それより、力合わせて、それぞれに分担しあって、大きな組織にして、作って、売って・・と、した方がええんちゃうかなあ~と思う。全農もこんなきれいなビル建てるんやったら、もっと他にやるべきことあるはず。

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