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2013年02月 アーカイブ

2013年02月06日

スイーツ男子が闊歩する

 孔雀男子に続き、スイーツ男子が増殖中。その増殖率に着目してファミリーマートの「男のスイーツ」はヒットしたが、あれはただ量が多いだけ、今のスイーツ男子は、量より質、そしてまたしても、美しさにこだわるスイーツ男子が多数派に。


 こだわりにかけては、女子より男子の方が優勢。代々木上原のアステリスクは、調布のスリジェでチーフパティシェを務めた方が開業した店で、うつくしいケーキとしっとりしたバターケーキが売りだ。うっとり素敵だな~と眺めていたら、ちょうどスイーツ男子軍がずかずかと入ってきた。

 店の美しい雰囲気になじまない、むくつけき男連中。パティシェの予備軍なのかしらん、ドクロついたシャツや革ジャンでうろうろ。私がショーケースを見てる前も、お構いなし。自分とケーキの存在しか頭にないんやな。ほんまおたく的。

 こういう集中力やこだわりは、男子のいいところだが、ほんま、度が過ぎると気持ち悪い。
どこまでいくのか、男子のひとりこだわり。女子ももうちょっと相手してやってよ~。

 

2013年02月12日

マクドナルド、KFC 伝統ファーストフードが大苦戦

 日本マクドナルド、えらい調子悪そうです。ノリノリだった原田社長もいささか暗いお顔。

本国アメリカでも、マクドナルド、KFCといったTraditional Fast-Food chainsが不調、代わりにパネラブレッドやチポトルのようなFast-Casual 業態の株価が上がっているというWall Street Journal のニュース。

ちょうど、イギリスでも、いまひとつというのが、Telegraph紙にも掲載されています。こちらは、子供の肥満を招き悪声高いけど、ちゃんと品質管理やってるで~。話題になっている馬肉のコンタミもないという内容だ。


<<インドの衛星都市グルガオンのマクドナルド、この国では宅配は必須のようだ。>>

 いずれにしても、覇者的存在のマクドナルド、KFCは、先進国ではかなりしんどそうだ。新興国では絶好調だけどね。レイ・クロックがマクドナルド兄弟の店をチェーン化したのが1955年、もはや還暦近い業態。コテコテ、ハイカロリー、そしてホスピタリティには期待できない(値段が値段だから望んではいけない)トラディショナルファーストフード業態は、低価格路線で自らの首を絞めていくだけ。
 
 新興国では、まだニーズがあるが、いずれ同じ状況になるのは明白。体が大きいだけに方向転換は難しそうだけど、金があるんやから、まったく違う業態をつくるとか、人材教育に金かけるとか、ほんま、考えた方がいいで。

2013年02月18日

アイリスオーヤマにびっくり!

 世紀の投資家バフェットがハインツを買収なんてニュースが流れているが、非上場化して事業再編しちゃろということらしい。今の時代、ふつうのこと考えてたらあかんな。

 先日、スーパーマーケットトレードショーへ行ったけど、いつも同じ食品業界、目新しいものは皆無。
そのなかにあって、アイリスオーヤマ!なんで、ホームセンターやのに、なんで?と思ったら、自社開発のLEDを店舗用に、また鍋などの白物家電をアピールしている。

 ウエッジに記事が掲載されいていたが、もはやアイリスオーヤマは、小売業ではなく、メーカー、そして卸し業やっていうわけ。すごいっ。電機メーカーから技術者もいっぱいスカウトして、すっごいスピードで開発させているという。

 めっちゃおもしろい。しかし、この会場に来た食品業界、どれだけ気が付いてるんかな、特にメーカーは危機感もってるんかな。

2013年02月27日

海の産物と山の知恵

 長野県伊那にある小笠原商店。昔ながらの製法で寒天をつくっており、その上質な寒天は、あのとらやの羊羹に使われているという。伊那には、大きな寒天パパでおなじみ、伊那食品があるが、あの寒天とは、似て非なるものと、がんこ社長は、こだわりを述べる。ぜったい譲らないものがある、かっこええ。

 寒天の材料、てんぐさは、産地や種類によって質が異なる。また部位にもよって、寒天の粘りや硬さが違うのだという。それらを微妙な配合でミックスする。それから、寒天づくりの工程は、時間がかかることだ。そして、この伊那の冷たく乾いた気候の中で、じっくりと寒天になっていく。

 昔、小学校の家庭科で、寒天づくりの写真を見て以来、気にはなっていたが、ほんもの風景を見るのは初めて!感激、感動。 それにしても、こんな山の中で、冬の気候と冬のものが出会って、作られる不思議な寒天。だれがどうやって作り始めたのか、不思議だ。

つづいて、長野市内の高野豆腐のみすずコーポレーションの工場見学。高野豆腐も豆腐が凍みたのを加工したもの。もっとも、凍みる製法ではなく、創業当初、アンモニアを豆腐に吹き込んでつくるという製法を生み出したそうだ。しかし、その製法を独占するのではなく、同業者にもその技術を教え伝えたそうだ。まさに、オープンイノベーション。そういう経緯があって、長野での高野豆腐の生産が多いのだそうだ。

 凍み豆腐に寒天、不思議な加工の知恵。そして今や長野県は、男女とも長寿日本一だ。なんか関係あるのかな?

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