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上海2007 アーカイブ

2007年02月10日

上海の食 日本からの進出組

縮小するばかりの日本の食市場。日本の外食企業もこぞって海外に進出している。
中国進出フロンティアといえば吉野家、上海では8店舗、他北京51店、香港31店、遼寧省22店他、中国国内で100店舗以上で吉ぎゅうが食べられる。すでに市民権を得た感あり。

おもしろいのは、サイゼリヤ。ショップカードによれば、現在9店舗にもなっている。食の洋風化に伴い、パスタやピザは、おしゃれな食べ物。また安い価格で提供しているのが受けて、若い人中心にかなりのお客様で賑わっている。2年前に訪れたときは、ガラガラだった。価格を上海の人に狙いを定めたことが効を奏し、盛況。


ほかにも柿安(ビュッフェスタイル)やサルバトーレ(Y'sテーブル)が高級店として出店している。柿安は、ランチ130元、ディナー170元と日本並のお値段。個室などもつくって、ビジネス客を狙っているのかな?

日本のファミレスの勃興期をリアルタイムに見てきた私、絶対ファミレスコンセプトがいけるはず!中国に進出しようという方、いかがですか?

2007年02月09日

上海の食 カルフール虹橋

虹橋は、上海市の西部、以前の国際空港があった辺り。日本大使館もあり、日本人だけでなく、マダムっぽい海外駐在員も多い。15年前に来たときは、なーーんにもなかった。のに、いまや高層ビルが立ち並ぶ。再開発が多く計画されているところでもある。

この地区にあるショッピングモールに出かけてみた。1Fは、マクドナルド他、10数種もの業態からなるフードコートがある。回転寿司あり、吉野家あり、まったく日本と変わらない。その2,3Fがカルフール。

ここ毎年大連、青島、深センなど、都市のスーパーを見ている。昨年は、今まで見かけなかった牛乳がたくさん並び始めたことに驚いたが、今年のびっくりは、冷凍食品の種類が増えたことだ。
点心など彼ら伝統の食文もの以外にも、ピザなどの洋料理、日本のそば、うどんなどもかなり増えている。外国人も多い地区ということもあるが、とにかく種類が多い!!
アイスクリーム、ヨーグルト、チーズといった乳製品もかなり棚が広がっている。特に、カルフールだからか、ナチュラルチーズが販売されいるのは、まさに予想外。


食の安全への関心の高まりも野菜売り場で見受けられる。緑色食品、有機食品などもかなり売り場の面積も広がっている。
外食だけでなく、家庭の食に、多様化、洋風化、こだわり化が進んでいる。

2007年02月08日

太りゆく中国(上海から)

春節前の上海に行ってきた。

日本での正月のお飾りを買い求める風景、こういったものは変わらない。が、食生活においては大きく変化の波が来ている。

豫園という浅草みたいな観光地、土産物屋が並ぶだけだった上海の仲見世には、スタバやマック、KFCといったアメリカ外食チェーンが続々出店。2年前に訪れたときはなかったもので、ちょっとびっくり。

上海の食生活には、ハンバーガー、ピザ、パスタ、アイスクリームなど、洋風文化が押し寄せている。
パンやケーキを扱う店も増えている。以前は見ることもなかったオープンベーカリー型のショップ、それから、エッグタルトなどをはじめとして洋菓子店もかなり増えている。
まさしく、日本の昭和40年代の如く、洋ものメニューなんでもあれ、といったファミレスが上海の若者には、インなスタイルのようである。

我々が辿った跡そのままだ。食べ物だけでなく、食べ物を受け入れる身体も同様。
洋風食生活の波に乗っかった後、生活習慣病が蔓延してしまった日本と同様、いままでスリムだった中国人が変わっていく。特に心配なのが、子供の肥満。確実に社会的な問題。

中国の人口は、2033年にピークに達して15億人となるそうだ。そして、その後40年代には、60歳以上人口が全体の3割になるとの予測(中国国家人口計画生育委員会)。現在、中国の60歳以上人口は、全体の1割程度らしいが、急速な高齢化が、この先待ち受けている。さらに日本よりも深刻なのは、一人っ子政策のおかげで、若年人口は先細りという超歪んだ人口構造。
洋もの外食文化先進国の日本から、伝えられることがありそうだ。

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