寒い日が続いている。この季節は、調理も簡単で、あったまる鍋に集中する。けど、家族バラバラなうちでは、平日はなかなか登場することが少ない。そこで、そういう家族や一人暮らしには、こういう一人鍋がぴったりはまる。
鍋=コミュニケーションのメニューの代名詞、だったけど、鍋まで個食になると、ちょっと寂しい。
とはいえ、家族も少ない、白菜4分の1カブ買っても余くりかえる、となると、こういうのが有難いんだろう。
最近、いろいろなところで聞く言葉は、「食の復権」。ええ加減な食事じゃなくて、国内農産物も見直して、家族も揃って、なぁーんていう意味だろうけど、おそらく、そんなノスタルジックな世界に戻るわけはないと、思う。どちらかというと、男性の幻想に近いものがあるちゃうかと。
家事から解放されたオバサン含め、女性は、家の中で、評価もしてもらえない食事づくりなんて、やるわけない。アサツーディ・ケイの岩村暢子さんが、食の崩壊やらなんやらで、あちこちの家庭の食卓を抉り出して「えらいこっちゃ!」って、言ってるけど、だからどうした、これが日本の家庭の現状なのだ。
理想と現実が、あまりにかけ離れてるんだなあ。