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太りゆく中国(上海から)

春節前の上海に行ってきた。

日本での正月のお飾りを買い求める風景、こういったものは変わらない。が、食生活においては大きく変化の波が来ている。

豫園という浅草みたいな観光地、土産物屋が並ぶだけだった上海の仲見世には、スタバやマック、KFCといったアメリカ外食チェーンが続々出店。2年前に訪れたときはなかったもので、ちょっとびっくり。

上海の食生活には、ハンバーガー、ピザ、パスタ、アイスクリームなど、洋風文化が押し寄せている。
パンやケーキを扱う店も増えている。以前は見ることもなかったオープンベーカリー型のショップ、それから、エッグタルトなどをはじめとして洋菓子店もかなり増えている。
まさしく、日本の昭和40年代の如く、洋ものメニューなんでもあれ、といったファミレスが上海の若者には、インなスタイルのようである。

我々が辿った跡そのままだ。食べ物だけでなく、食べ物を受け入れる身体も同様。
洋風食生活の波に乗っかった後、生活習慣病が蔓延してしまった日本と同様、いままでスリムだった中国人が変わっていく。特に心配なのが、子供の肥満。確実に社会的な問題。

中国の人口は、2033年にピークに達して15億人となるそうだ。そして、その後40年代には、60歳以上人口が全体の3割になるとの予測(中国国家人口計画生育委員会)。現在、中国の60歳以上人口は、全体の1割程度らしいが、急速な高齢化が、この先待ち受けている。さらに日本よりも深刻なのは、一人っ子政策のおかげで、若年人口は先細りという超歪んだ人口構造。
洋もの外食文化先進国の日本から、伝えられることがありそうだ。

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2007年02月08日 14:41に投稿されたエントリーのページです。

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