3月度の外食産業の売上4%、客数5%前年比アップとの日本フードサービス協会の発表。
天気もよく、土曜日が一日多かったことなど好条件が重なったことが貢献しているだけ、という気もするけど、ここ数ヶ月、ファーストフード中心に客数が増えているという。マクドルドと吉野家が大きく牽引しているのではないかな。
外食復調の兆しの中にあっても、ぱっとしないのが、ファミレスと居酒屋。
居酒屋といえば、ワタミ。武蔵村山三越内にできたワタミキッチン、今年1月のオープン当初に行ったきりで、今は変わっているかもれないが、ワタミファームからの有機野菜などをつかったという惣菜がウリのワタミ惣菜第一号店だ。
値段が高い。ワタミファームの野菜を使ったというサラダは、100g399円、短角牛ハンバーグ399円など、ちょっと手が出にくい価格だ。店づくりやパッケージにおしゃれ感があるわけでなく、素材の良さを
訴えられるだけでは、購買には結びつきくい。店の前を歩く客は、「ワタミのねえ~」と口には出しているが、居酒屋のワタミとどうもつながらない。
外食産業が中食に参入する際、失敗する要因のひとつが、原価設定。レストラン原価で、売価を設定する傾向があるように感じる。レストラン原価率は、30%前半が一般的だが、中食では、容器代を含めてももう少しお得な設定にしないと、割高感がでてしまって、お客様にはそっぽを向かれる。