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エコ、健康は、心地いい言葉

スーパーのレジ袋が有料化の方向へ動いている。レジ袋は、ワルものとなると、とたんにだめなものになってしまう。有料化になってもいいけど、ゴミ袋など再利用ができるのに、レジ袋はそんなにワルものかと、思う私は、ほんまにあまのじゃくです。
でも、あっちといえば、あっちに向かって走る世の中に、危うさを感じている人は、少なくないはずだ。先日、「ナチスドイツの有機農業」(柏書房)という本を見つけた、著者は、藤原辰史さんという若い研究者。副題に自然との共生が生んだ民族の絶滅で、ナチスドイツは、人間中心主義から生物皆平等主義へ、農業政策を掲げ、バイオダイナミック農法(有機農業とひとくくりにはできないが)を推奨していったという。ある種族=家畜も自然の一部とされ、大量の抹殺へとも導いていった、その思想の背景が考察されていて、おもしろかった。エコといいつつ、人間中心から脱却できない「えせエコ」のうちはいいが、ナチスは、ディープなエコにハマってしまった(あるいは、はめてしまった)。

かなり前にも「健康帝国ナチス」(草思社)(これは、アメリカ人ジャーナリストの訳本)で読んだが、ナチスドイツで、禁煙、健康というスローガンが掲げられていたという。タバコの煙は嫌だけど、ここまで嫌うかというほどの、世の中の潔癖さも気持ち悪い。今の日本、皆、自分のことばかり考えていて、とてもファシズムなんかには、向かいそうもないけれど、コムスンいじめは、見ててやりきれない。もちろん、彼らにも非があるだろう、でも、そこまで追いやったのは、介護保険など、社会の制度にも問題があったのではないかと思う。子供にイジメをやめろ、といいつつ、大人がマスメディアを使って、率先してイジメをやっているのだから、これは、どうにもならんわなあ。もっと、いろいろな意見や価値観があってもいいはず!

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2007年06月19日 23:04に投稿されたエントリーのページです。

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