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安全確保には、コストが必要

北海道ミートホープの事件は、ざくざく出てくる。加ト吉然りだけど、味の素、JT,ニチロなど、大手の名前もでてくる。事実は、わからない。ごまかしは、あってはならないことだけど、構造的な問題が潜んでいるのだと思う。
日本で売られている食品の価格、変に安過ぎることだ。今回事件のあった、冷凍食品などは、50%割引セールが慢性化していて、客は、50%引きでないと購入しない。大豆、油、もろもろの原材料の価格が上がっているけど、消費者への価格へ転嫁できないというのがおかしい。大手流通は、「値段を上げることはままならん!」なんて勢い。

消費者側も、安全安全と唱えつつ、その実、安さが一番。
安全な食べ物には、それなりの対価が必要だと、そんな話は、一切誰も口にしない。

私は、この日本で売っている食品、そんなに危ないものは、ないと思う。ただ、トレースにもコストが必要だし、それを業界ばかりが負担するわけにはいかない。消費者も負担すべき。そのあたりの議論が、まったくなされないまま、食の安全論議は進んでいる。

もっと広い視点、いろいろな角度から、見ていかなくてはいけないのに、どうも、人々の思考=メディアの考え方、あまりにも短絡、あまりにも単純。もっと自分で考えろ、これが、食育と、私は考えている。

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2007年06月27日 21:29に投稿されたエントリーのページです。

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