マグロの乱獲、うなぎの稚魚不足、「買い負け」などという言葉も生まれ、水産物に注目があつまっている。平成18年度水産白書によれば、タラやノルウェーサーモンなど、日本が購入する割合がかなり減っている。しかしながら、食用の魚介類の自給率は、平成12〜14年度までの53%で底を打ったが、業界あげての、生産また消費面への働きかけにより、17年度には、57%に回復という立派な成績を残している。というのも、分母(食べている量)が減っていることが大きな要因。家計調査では、一人当たり年間の購入量、平成13年で40.2kg、から平成17年には、34.4kgに減少している。
<スイーツのように見えるカップ寿司>
魚離れが著しい。魚食民族と言われた日本人も、いまや魚よりも肉を沢山食べる民族に変わりつつある。家計調査でも、生鮮魚介類の購入量と生鮮肉類がほぼ同量で、もう逆転しそうな勢いとのこと。若い人の魚離れが著しいのはもとより、最近年配者になっても「年を重ねたら、魚を」という式にはならないらしい。
魚を知らない、食べ方がわからない、だから、買わない、食べないということなのだろう。もっと売り場で、食べる工夫をする、あるいは、食べ方を伝えるなどの努力が必要なのかもしれない。