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元祖!風評被害のMSGのはなし

今日は、横浜で開かれていたバイオ・ジャパンのリスクコミュニケーションのセミナーを覗いてきた。デンマークのノボエンザイム・ジャパンの社長が、デンマークでのリスコミの成功例を、また、味の素の品質管理部長が、味の素(MSG)のコミュニケーション例を話をされたが、これが結構おもしろいかった。デンマークは、ノボのような医薬品でも、豚肉、チーズ等食品も、とにかく、よそにモノ売って、なんぼの国。それなりにリスク管理からコミュニケーションについては、確立されたものがある。それは、さておき、MSG、まさに元祖!風評被害のターゲット。およそ100年近く前に売る出された頃は、へびから味の素を作っているなんていうウワサがあったらしい。

以来、健康障害があるだの、なんども騒がれて来ている。私たちも、「味の素を食べたら、頭が良くなる」だの、いや「ばかになる」だのうわさに翻弄された世代だ。未だに、チャイニーズレストラン・シンドロームと囁かれ、アメリカでは、non-MSGを唱う外食店が多い。
これに対し、徹底的に科学的なデータを集め、同業者間で勉強会を開き、また行政へのコミュニケーションなどの努力を重ねるなどの努力をしてきたとのこと。
ううーん、前置きが長くなったけど、おもしろかったのは、「技術を否定することになるから、たとえ、そうであっても、遺伝子非組み換えは使っていません」とは表示しないという
こと。うーん、そうか、さかんに、他の食品メーカーが、化学調味料不使用とさかんに唱っているのは、そうだなあ。
ただ、こうやって言えるのは、大企業だからこそ。小さい豆腐屋だったら、やっぱり「遺伝子組み換え大豆は使っていません」と書いちゃうなあ。うーん、こういう業界内でも、足並が揃わないんだな。
だから、もっと消費者が勉強すべきなんだよなあ・・

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2007年09月21日 20:38に投稿されたエントリーのページです。

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