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マックの経営者

 昨日は、外食産業の学会があった。(外食だってアカデミックに研究している大学の先生はたくさんいる。)私が楽しみにしてたのは、マック原田社長の話。外食の経営者には絶対いないタイプ。笑った顔と長崎訛りがキュートだけど、話していることは、とてもクール(冷たいって方)。

 「私が売上1750億をつくった」、と豪語していたけど、まあそらそうやな。大したもん。とにかく、フットワークもいいし、やると決めたらスピードが速い。これに尽きると思うけど、商売のカンもいいんやね。マックコンピューターの時代も、なかなかの手腕だった。こういう経営者でないと、厳しい外食、好成績を上げていくのは難しい。旧タイプの経営者は、商品に捉われすぎと、私は常々思っている。


私も、アカデミックにはいかないけど、助成を頂き、外食の食育について調査研究させてもらったので、報告をした。いろいろな企業を回って、巡りめぐって、取り上げたのは、長崎ちゃんぽんでおなじみのリンガーハット

 リンガーハットをテーマにした理由は、その情報開示の正直さ!この中国バッシングのさなか、正直に中国産の原料を使っていることをちゃんとHPでも伝えているから。(といってもちゃんぽんの具250g中、100gのキャベツ、100gもやしは国産(もやしの豆は中国産だけど)以外のもの)。その実直さに、いたく感激した。同社の方にもお話を伺ったりしたけど、初対面の私にホンネで応じてくれる。そんな企業風土がある。

リンガーハットの現八木社長は、マックの経営者についていらしたことがある。どっちの経営者が?という比較はできない。ただ、今の風潮では、数値のみ、株主至上主義の風潮もまだ強い。グローバルな波にのかっていかないと、生き残っていけないのかなあ。ちょっと寂しくなってしまう。

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2008年05月11日 06:47に投稿されたエントリーのページです。

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