独立行政法人農業生物資源研究所の主催する「市民参加型展示ほ場」というイベントに行ってきた。タイトルからは全然わからないけど、遺伝子組み換え作物を市民に見て、体験して、理解してもらおうという趣旨のもの。
非組み換え大豆畑に生える雑草とりをして、その大変な労力を体感する。そして、ご存じ、モンサント製ラウンドアップ耐性大豆が楽チンに栽培されている様子を見るというのが、第一の目的。
たった5㎡が持ち分だが、炎天下の下、大変な作業。私は、勢いあまって、大豆もカ~ット!する羽目幾度か。。。45分もかかって、たった5㎡しか刈れなかった。となると、単純計算だが、日本人1人が豆腐、納豆として食べる(油は入ってない)形の大豆は、年間8.3kgだそうだが、その大豆を作るために除草にかかる時間は、14時間ほど。これ以外にも、家畜の飼料分なども含めれば、私たちの消費する大豆を収穫するためには、さらにもう3倍くらいかしらん。
研究者が、市民に対してというイベントは、泣けてくるくらいつらい。世の中でも最も真面目で純粋な部類に属する人たち、その姿勢は、痛いほど伝わってくる。加えて、販売者、生産者より遠い存在の研究者、言葉をいくら噛み砕いても、なかなかコミュニケーションが難しい。昨日のイベントは、小学生、中学生も参加していたけど、どんな風に理解したのかなあ~。
最近、こういう啓蒙の場は多いけど、対象者を一般市民にしてもいいものか、私も考えるところだ。
大豆畑の様子は、http://www.nias.affrc.go.jp/gmo/gmotop.htmlで公開されている。