米国では、環境意識の高まりとともに、オーガニック農産物も人気。だけど、オーガニックだからと言って、レタスはレタス、トマトはトマト。味がおいしく、栄養成分も優れているのかというと、決してそうではないはず。デンマーク人の友人に言わせれば、そんなもん味は同じよ、と。彼らは、有機農産物は、オーガニックとは呼ばず、エコロジカルな農産物と呼ぶ。価値を置くところが違うんだ。
オーガニック農産物について、松永和紀さんに教えてもらった、ACSH(American Coucil on Science and Health)がおもしろいレポートを出している。ACSHとは、消費者教育、主に、食や薬、他私たちの生活に関わる、科学や技術について、理解を導こうという目的をもった、科学者による組織だ。
レポートのタイトルは、「Claims of Orgnic Food's Nutrition Superiority」 -A Crtical Review」というもので、「オーガニック農産物、栄養的に優れてるって、ほんまかいな」って感じだろうか。
何を批判しているかというと、ホールフーズマーケットも関わる、オーガニック振興会のようなところから、リリースされたオーガニック農産物礼賛レポートについてだ。科学的論理でメスをバシバシ入れている。またこれに反論がでたり、と、しばらく論争が続きそうでおもしろい。レポートは、夏休みにゆっくり読もうと思うけど、結局、デンマーク人が正解。
日本国内では、オーガニックをメジャーなビジネスにするのは、案外難しい。もうちょっと目線を変えれば、顧客の層も変わって、明るい道を進むことができそうなのになあ。