昨日は、東京都老人研究所のセミナーに行った。全部は聞けなかったが、老化防止やボケ予防に、どんな食べ物や食生活が良いかという話にホールに集まった中高年は熱心に耳を傾けていた。
質問コーナー、最後に研究所副所長が、「我々研究者のやっていることは、極端なことをやっている。何がいい、これがいいと、それをそのまま真に受けないで」と締めくくっていたが、メディアでもてはやされる〇〇ダイエットなどが未だ席巻する世の中を鑑みてのことだろう。
しかし、今日集まった人たちの大半は、〇〇がぼけ予防になるというフレーズだけが頭に残っていたはず。
食物に含まれるある一定の物質と、ある身体機能のある指標のみの関係を探る研究だけでは、何をどれだけ食べたらいいかという食生活の指針には、ならない。他にもいろいろな物質が含まれる。植物は、人間のために存在しているわけではない。
トータルで、何をどれだけ食べたらいいか、答えを出すなんて不可能なこと。アドバイスは大事にするとして、皆それぞれに考えるべきなんだろう。