今日は相鉄線沿線にでかけた。ちょい時間があり、駅ビル内のスーパーを一回りすると、冷凍食品のコーナーに、いろいろな中国産冷凍野菜1袋105円で売られている。その横に目を移せば、国産冷凍野菜、300円とか、500円というものあった。今更ながら、しみじみとその価格差に驚く。
最近は、外食でも国産食材を使ったというのを‘売り’にしているチェーン企業がたくさんある。自給率を上げる、それはそれでいいこと。でも、私はどうも合点がいかない。手ごろな価格でそこそこおいしいものが食べさせるのが外食チェーン企業の使命。
リンガーハットが国産野菜のちゃんぽんに、テレビでもCMを流している。でも、価格は、500円超えだ。
学生たちに聞いてみた。380円の方がいいなという答えが多い。学生のような金のない人は、対象にしてないのかもしれない。500円は高くはないが、今までのリンガーハットのイメージとは大きく異なる。
学生の意見の中には、「国産だって安全であるとは言い切れない。中国産も国産も同じだ」(素晴らしい、さすが我がゼミ生だ。)と、結構鋭いのもあった。
表面上の自給率を上げることばかり一生懸命になっている国の政策。自給率を上げるということが、どういうことか、もっと議論、よりも、いろいろな角度から考えることが必要だ。
最近、水産経済が専門の山下東子さんの「魚の経済学」を読んだ。国産(といっても何が国産なのかよくわからん?)魚を食べることが必ずしも自給率を上げることにつながらない、など、広く鋭い視点で水産の抱える問題を説かれていて、おもしろかった。
なにより、このグローバル時代、なんで、そんなに内向きなん? 平成の鎖国か!?