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海の産物と山の知恵

 長野県伊那にある小笠原商店。昔ながらの製法で寒天をつくっており、その上質な寒天は、あのとらやの羊羹に使われているという。伊那には、大きな寒天パパでおなじみ、伊那食品があるが、あの寒天とは、似て非なるものと、がんこ社長は、こだわりを述べる。ぜったい譲らないものがある、かっこええ。

 寒天の材料、てんぐさは、産地や種類によって質が異なる。また部位にもよって、寒天の粘りや硬さが違うのだという。それらを微妙な配合でミックスする。それから、寒天づくりの工程は、時間がかかることだ。そして、この伊那の冷たく乾いた気候の中で、じっくりと寒天になっていく。

 昔、小学校の家庭科で、寒天づくりの写真を見て以来、気にはなっていたが、ほんもの風景を見るのは初めて!感激、感動。 それにしても、こんな山の中で、冬の気候と冬のものが出会って、作られる不思議な寒天。だれがどうやって作り始めたのか、不思議だ。

つづいて、長野市内の高野豆腐のみすずコーポレーションの工場見学。高野豆腐も豆腐が凍みたのを加工したもの。もっとも、凍みる製法ではなく、創業当初、アンモニアを豆腐に吹き込んでつくるという製法を生み出したそうだ。しかし、その製法を独占するのではなく、同業者にもその技術を教え伝えたそうだ。まさに、オープンイノベーション。そういう経緯があって、長野での高野豆腐の生産が多いのだそうだ。

 凍み豆腐に寒天、不思議な加工の知恵。そして今や長野県は、男女とも長寿日本一だ。なんか関係あるのかな?

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2013年02月27日 22:03に投稿されたエントリーのページです。

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